入試を左右する「家庭力」。
2010年4月12日
入試の結果はその生徒の学力の水準によって決まることは言うまでもありません。しかし中には「一点差で合格できた」などを例に挙げ、あたかも「入試は運で決まる場合もある」などと言う方もいらっしゃいますが、一点差で受かるのは運ではなく、一点を余計に取れる「学力」が備わっていたために合格したと考えた方が宜しいかと思います。
「学力が備わる」ためには天賦の才能も必要でしょう。しかし、先天的にそのような力を持ったお子様の存在は稀で、ほとんどのお子さんが努力と熱意によってそれを身につけようとします。そして、その意志を最後まで継続できた生徒が栄冠を勝ち取っていきます。まさに入試とは「粘り強さ」と「人間力」の勝負なのです。
では、そのようなお子様に育てるのは誰の役目かと問われれば当然塾の講師である我々なのですが、彼らとの関わりには時間的制限もあり、どうしてもその役割をご家庭に委ねざるを得ないことが多いのです。(ですからその分、当塾では「家庭学習スケジュール」をお渡しし、ご父兄には時間の管理さえいていただければよいシステムを築いています)
先程申し上げた「努力・熱意・粘り強さ」などを備えた「人間力」が高まれば、自ずと結果は出ます。しかし、長年の講師経験からいろいろな御家庭の事情を拝見する中で、「このような接し方では却ってお子様の学習を妨げるのではないか?」と思えるケースに出会うことが多いのです。そして、そのような違和感を抱かせる家庭のお子様は大抵不本意な結果に終わります。
断言すれば、「家庭力が入試、ひいてはお子様の運命を決める」ということです。
次回はその辺りにつきまして個々の例を取り上げ、ご説明してまいります。