成果は自主性と学習量で決まる。➄
2014年4月24日
続きです。
できる生徒とできない生徒の決定的な差。それは「考える力」「考えようとする気構え」の有無もしくはその程度の差です。
できない生徒は考える作業を厭います。その性格は「面倒くさがりや」「飽きっぽい」「短気」「雑」と、不思議と共通しています。男女問わずです。最初の体験授業からしてソワソワした態度を見せる生徒は要注意です。講師がこういう生徒を指導するときは今後相当の根気を要することを覚悟しなくてはいけません。それを承知の上で受け入れてください。
ですが、好きなことをやるときは集中力を発揮だろうと思われがちです。しかし、こういう生徒の大半は遊びも下手です。徹底して何かにのめり込むという経験が今まで乏しいからでしょう。ですから、そうなってしまった根源である幼児期にまで話が遡ってしまうのです。親は子に接するときは幼児期から細心の注意を払わなくてはいけません。
考えることを嫌うのは、すぐに結論を出したいのにそうならないことへのいらだちが原因です。そして、考えている時間をいかにも無駄・無意味な時間を過ごしているなと錯覚してしまうからです。そして、親からの「早く解きなさい」「さっさとやりなさい」などお子さんの状況を無視したような口出し・怒号を聞かされるともうウンザリなのでしょう。また、早く解けない自分、いつまでもたっても考えている自分がまるで能力のない人間であるかのように思えてしまい劣等感に苛まれてしまうのでしょう。そして徐々に「根気のない子ども」「飽きっぽい子ども」に育っていくのです。何でもさっさとできる子どもは親にとって見ていて気持ちいいし手間もかかりません。利発な子だと頼もしくも感じられることでしょう。しかし、親が気持ち良くなるために、楽な子育てをするために子どもに自分の理想を強いるのは結局親のエゴであるということにお気づきください。それが結果的に「できない子ども」を生み出してしまうのです。
学習面で伸び悩んでいる生徒のご父兄は不思議と「早くしなさいを連呼するお父さんお母さん」であることが多いですね。
次回に続きます。