自主的に勉強する子どもに育てる。 ➅
2014年4月08日
前回の続きです。
中学受験はお子さん自身の夢をかなえる機会であると同時に、夢をかなえたお子さんを見て親御さんが一安心できる機会でもあります。
ただ、「夢」と言ってもお子さんが「この学校に入りたい」という夢(動機)は必ずしも明確なものではなく、多分にあいまいな情報によるものだったり、あいまいな印象だけで選んだりするものであることがほとんどで、「親御さんの希望・誘導=お子さんの夢」にすり替えられてしまっていることも多いです。
ですが、これは悪いことではありません。判断能力の低いお子さんを経験豊かな親御さんが導くのは至極当然のことだからです。
ただ、そうである以上は親御さんにも責任があります。それが前回申し上げた「共同作業」です。中学受験の結果はそれを認知できているか否かで決まります。自主的に学習するお子さんは親のバックアップを常日頃より感じているので自ずから動けるのです。
お子さんに対して怒鳴るだけの親。お子さんが勉強している間、自分は趣味・道楽に勤しんでいる親。お子さんが学ぶ四教科について基礎さえ知らないようなあまりにも無知な親。これは「共同作業者」として如何なものか?
先ず、お子さんの立場になり、四教科で中学受験を行うことが如何に大変なことか身をもって感じていただきたいと思います。その作業を厭うようでしたらお子さんに対し何の説得力も持たない親御さんになってしまいます。お子さんはそのような親にはついていきません。
次回に続きます。