自主的に勉強する子どもに育てる。 ②
2014年3月09日
「お子さんを自主的に机に向かわせる」。この対極にあるのは「子どもを無理やり机に向かわせる」です。無理やりですから、親は勉強する気のない子どもを恫喝してでも机に向かわせようとする。そのときの親形相はまさに鬼、子どもはそれを見て怯えるか反抗するかしながら渋々学習に取り掛かる。渋々ですので集中力に欠けたままの勉強となります。そんな状態でのスタートですので、たとえ学習に長時間かけたとしても根気・集中力は元からないので進捗が良くないし、当然定着もしない。ですが、机に向かっている時間だけは長かったので、子も親も「長い時間辛抱して頑張って勉強した(させた)」と錯覚します。親御さんの悩みで多い「うちの子は長い時間勉強しているのに、どうして成績が上がらないのか?」を種明かしすればそれは「やる気のない子」と「無理やり学習させようとする親」の双方の関係が不健全な中で勉強がスタートしてしまったからです。はっきり言いましょう。年中子どもを叱ったり、怒鳴ったりする親のいる家庭からは成績の良い子は生まれません。
自主的に学習させるのに必要なのは「先ず机に向かわせる」それだけでいいのです。お子さんの「やる気」や「意欲」などはさほど重要ではありません。机に向かわせる、テキスト・ノートを開かせる、鉛筆を持たせる。それで十分です。親が気合を入れさせたり、怒号を浴びせたり、褒めたりなど余計な感情表現はしなくて構いません。只々機械的に「はい、スタート」でいいのです。
ですが、子どもがそんなに素直にやるだろうか?これができるなら誰も苦労しないよね、という声も聞こえてきそうです。実際これがうまくいかなくて四苦八苦している親御さんが多いのですから、こういった疑問が出るのは当然です。
しかし、コツはあるのです。
そのお話は次回とさせていただきます。