中学受験をする意義とは ④
2014年2月21日
※ 毎年のことですが、2月後半にはほぼ満席となります。持ち上がりの生徒さんに加え、すでにご予約をいただいている方プラス予約希望の方(現在4名待ち・調整中)を含めますと平日授業がそろそろ困難になりますので、この先は先着順とさせていただきます。ご了承ください。
前回の続きです。
その人物の実力能力を、主観にとらわれず総合的に評価判断したいという場合、テストは有効な手段です。そして、最近の傾向として企業が新入社員を採用する際、大学歴と同じくらい中高歴を重視するようになってきました。それは「がり勉してやっと入れた東大」に、その人の伸びしろの限界を見てしまうからでしょうか?それとも、遊びたい盛りに勉強に勤しんだ中学受験成功者の「体育会系的な根性」または「地頭」から更なる可能性が見出せると考えてのことでしょうか?いずれにせよ中学受験成功歴は社会人として順調なスタートを切る際には有益です。
「自分はスポーツや芸術など特殊才能に恵まれていない」と感じるのであれば、中学受験をすべきです。学力を身に付ける術は皆共通で平等です。偏差値70以上の学校ですと生まれ持っての才能(遺伝)も影響しますが(特に御三家レベルはそうでしょうが)、偏差値60~65の学校(十分評価するに値する学校)を目指すのであれば、誰よりも頑張り、誰よりも工夫し、誰よりも意欲的に励む。それだけでいい。つまり、努力が才能を凌駕する、その方の「人間力勝負」ということになる。他者との戦いではなく、自分との戦いということになるのです。
前回申し上げた中学受験をするメリットの一つがこの「子どものうちから努力する習慣が身に付く」ということなのです。その先さまざまな修羅場も経験すると思いますが、それらすべてが将来の栄養・糧となります。その時は気づかなくても・・・です。合否に関係なく、その体験そのものが貴重なのです。ですから、それを経てきた子どもと、のほほーんと、小学校時代を遊び呆けて過ごしてきた子どもとでは卒業時には圧倒的な差(学力・人間力において)がつくことになります。
そういう意味でも中学受験はそれ自体が価値のあるものと言えます。
次回に続きます。