中学受験をする意義とは ③
2014年2月20日
前回の続きです。
中学受験の成功は、そのまま人生の成功を意味するわけではない。これは皆さんよくはわかっているはずだと思います。「だったら小学生のうちからあまり精神的な負担をかけず(親御さんにとっては経済的負担)、十分遊ばせた後、地元の公立中学に進めばいいのではないか」という考え方もあります。
中学受験を目指す方は同時に大学進学も意識しています。ですので、有力大学への進学実績のある中高一貫校を目指す傾向にあります。そういう学校は相対的に偏差値が高く「難関校」と呼ばれています。人気校でもありますので、倍率・問題の難度も高く合格しにくい。
必然的に高嶺の花、チャレンジ校になります。そこを皆で目指していくことになるんですね。
日本は賛否両論あるとは言え学歴社会です。中学受験=人生安泰ではありませんが、有力大学に進むのとそうでないのとではスタート時点(例えば入社時など)で差がつくことが多い。これが現実です。「夢を実現させたい」という願望が人にはありますが、しかし、学歴がないとその夢をかなえる可能性の幅が狭くなり、制限されてしまうことが多いのも現実です。「人間性」というのも大切な要素ですが、これはどうしても主観に頼りがちで、その人を正確に評価することが難しい面があります。しかし、テストは点数のみで評価します。ですので、能力・学力のみならず体力・根気・思考力・判断力・集中力・忍耐力など「人間力・人間性」までもが主観が混じることなく客観視しやすくなります。「頑張った人が評価される」。昔のように家柄や身分で人生が決まることはなく、テストは人を平等に判断しますので、そこでの評価は非常に合理的なものになると考えています。
その手始めである中学受験を行うことはおおいに賛成です。
ですが、中学受験のメリットはそこだけではないような気がします。
その続きは次回させていただきます。