中学受験は個別指導で成績伸び率の差が出る！！

※　土曜日の９：００～１３：００につきましてはすでに満席ですが、学校登校日と重なることもありイレギュラーな状況です。スポット授業に限り参加が可能となりますので、受講ご希望の方はお問い合わせください。（先着順）

　さて、当塾は毎年のように５月末には満席になってしまうような小さな塾です。生徒さんは紹介で５割、ご近所で３割、HPで２割という構成になることが多いですね。

　そんな状況ですから「塾の規模をもっと拡げ、講師も増やして・・」とアドバイスしてくださる方もいるのですが、それは丁重にお断りしています。やはり親御さんから大切なお子さんをお預かりした以上、自分の目の届くところにおいて置きたい、私の責任下で手厚く世話していきたいという希望があるんですね。規模を広げるとそれが難しくなってしまう。だから、「現状維持」なんです。ホント不器用な話です（笑）。

　講師として当塾に入りたい、という方も何名かいらっしゃいましたが、これも（現時点では）丁重にお断りしています。理由は上記にあることに加え、１回２回の面談ではその方のパーソナリティが掴めない、相手の方は採用されたいが為に「自分のベストの姿」を（悪い言い方で恐縮ですが）飾って見せようとしますが、そのせいでなかなかその人の本質が見えてこない、見えないままでその方を採用し、生徒を託すことは危険ですし、無責任極まりないことだと考えるからです。（ですが、大手塾ではそうも言ってられないと思います。これはあくまでも私個人の考えであるとご理解ください）私はこういうことに関しては「石橋をたたいて渡る」、どころか、壊してしまうくらい慎重なのです（笑）。

　採用条件はあります。それは「中学受験に不可欠な主要四教科を一通り教えられるか否か」ということです。

　「この道一筋何十年」という方は「専門家」とも「熟練者」とも「ベテラン」とも言われます。そして重宝され、尊敬の対象にもなります。

　本当の専門職とは「その道を究めようと工夫し、研鑽を重ねる。そして、常に自分のやり方に疑問を持ち、反省する。そしてより良い方法および手段を模索する。それに日々明け暮れている人」だと思います。

　ですが、自分の立場に安住し、ただ「１年でやることを何十年も繰り返してきた」だけという「ベテラン」の方もいます。これはむしろ「怠慢」なのでは？また、同じことを何年も繰り返した結果、専門性が身に付いたというのであればそれは当たり前のことです。誰だってそうなりますから、特に「礼賛」に値することとも思えません。　

　「四教科を教えられる人」を重視するのは、その人が生徒の現状、その生徒が何が得意で何が苦手かという状況を一手に正確に把握してくださる可能性が高いからです。算数の講師が受ける印象と国語の講師が受ける印象に乖離があれば、バランスの取れた課題の出し方ができず、学習の比率などにも問題が生じたりします。塾に非効率な「タテ割行政」みたいなものは持ち込みたくないということです。

　また、「四教科を指導できる人」というのは、少なくとも「生徒と同じ苦労をしてきた人」です。四教科を学ぶこと、それも中学受験に耐え得るレベルを学ぶことは並大抵の努力では務まりません。親御さんもお子さんにハッパをかけるのでしたら、ご自身でも「四教科の基礎レベル」くらいは学び、お子さんの苦労を共有してください。そうしないと説得力に欠けますし、叱る資格もありません。

　生徒と同じ苦労をしてきた方は、その大変さを身をもって理解していますから、生徒の痛みがわかるのです。これが講師に不可欠な「生徒への優しさ・共感能力」につながり、これを有している方を私は望むのです。「三文芝居」のような「マニュアル面談」ではそこが見えてこないということです。

　四教科のできる方は「ゼネラリストだが、一教科での突出した才能が見受けられない、つまりスペシャリストではない」と誤解され不当な扱いをされる場合がありますが、私は全方向に目を向けられる方を大切にし重視したいですね。

　また、「本当の専門家」も、より良い授業を目指そうと日々研鑽してします。これは「何とかして生徒の成績を伸ばしたい、喜んでもらいたい」という熱意があるからです。この気持ちは「生徒への優しさ・共感能力」にもつながりますので、こういう方も大切ですね。

　子どもを相手にする以上は、先ず「講師の人間力」ありきです。

　わかりにくい授業をする講師、聞き取りにくい授業をする講師、すぐ感情的になる講師は根本的に「相手の立場を思いやったうえでの行動」ができていない方です。

　子ども相手の仕事はとてもデリケートなものです。「壊れ物」を扱うくらいの慎重さがほしいところです。そういう意味で、上記に思い当たるような方は一度適性を考えてみてはいかがでしょうか。

　次回に続きます。