中学受験は個別指導で成績伸び率の差が出る！！

※　梅雨の季節が近づいてきました。この時期は暑くなったり寒くなったりと何かと身体に負担がかかります。皆様ご自愛くださいませ。

※　平日・土曜日は満席となりました（スポット授業に限り可）。日曜日の枠は残り１名様です（午前のみ）。　

　さて、「褒めて伸ばす」という方法に懐疑的な方がいます。理由は「あまり甘やかすと子どもが調子に乗って・・」らしく、そうおっしゃる親御さんは多いのですが、「褒めること」と「甘やかすこと」は同義ではありません。「褒める」には純粋に相手を称えたいという感情が表面化したという以外に、その奥には冷静且つ計画的且つ戦略的な要素も含まれており、「甘やかす」は単にお子さんの我儘に屈してしまった結果を指します。

　そもそも「調子に乗る」「調子に乗せる」ことは悪いことなのでしょうか？むしろ「調子に乗せる」環境を与えず、「怒声・時には体罰」のみで「教育」することは、子どもを怯えさせ、「学習するのは嫌い、だけど怒られないようにするために仕方なくやる」という本末転倒なお子さんを生み出し、更にそれが学ぶ喜びを知ろうともせず、勉強はつまらないものだと決めてかかり、自主的に学習することなどありえないというお子さんに育ててしてしまうのではないかと危惧します。誤解を恐れずに言えば、成績の伸びないお子さんを持つ親御さん（特にお母さん）の中には子どもを追い込む癇癪持ちの方が多いですね。そして、そういう方は例外なく私に「もっと子どもに厳しく」と要求されるのですね（笑）。お母さん、私がそれをやるとお子さんは逃げ場を失い、悪循環を繰り返すことになるのですよ。それを断ち切るのが私の役目であることをご理解ください。

　日本では「お調子者」を軽薄として嫌う傾向にあります。一方、「歯を食いしばって黙々と・・」を礼賛する傾向にあります。日本は軍隊は放棄したはずですが、悪しき「軍の精神」はそのまま残っているようですね。「楽しいことは悪いこと」なのでしょうかね。楽しいときに楽しむのは当然ですが、そうでないときでも楽しいと感じられる心持にしておくことも大切ではないでしょうか？人生は一度しかないのですから、何にでも楽しめるようにしておいた方が「お得」だと思いますが・・（笑）。

　親御さんの中に「殴られ蹴られ、罵声を浴びせられながら」、だけど「嬉々として勉強をした」という方はいるのでしょうか？たぶんそのような「精神構造の壊れた方」はいないと思います。自分がされてイヤだったこと、非効率だと思えることをお子さんに強要してはいけません。自分が嫌だったことはお子さんも嫌なのです。

　受験成功の鍵を握るのは「カリスマ塾」でも「カリスマ講師」でもありません。「自主的に行う家庭学習の習慣」と「そのようにさせる親の力量」です。特に家庭学習に時間の取れる土日の使い方で入試は決まってしまうと言っても過言ではありません。土日で行うのは言うもでもなく「徹底的な復習。そして、一切漏れのない完璧な定着」。これは当塾での必勝パターンです。

　私が毎回親御さんにクダクダ申し上げるのも、その辺りのことが解っていない方があまりにも多いからです。継続的且つ自主性に満ちた家庭学習は「強制」では無理なのです。そろそろお気づきください。そして、「調子に乗せ」、頭を躁状態にし、思考を柔軟にさせ、ノリノリでニコニコしながら学習させることが大切なのです。勉強は苦行ではありません。よって、お通夜のような顔つきでやるものではないのです。

　「親の怒声」で、お子さんは「仕方なく」机に向かうでしょう。でも、それは一時的なもので、心がこもっていない分、持続力もなく、「休憩」を口実にすぐ席を立ってしまいます。簡単に言えば、「時間だけを浪費する、やった気になっただけの非効率な学習」を（それで良いと勘違いしたまま）、来年の２月まで繰り返してしまうのです。

　褒める→お子さんは気分良くなる→やる気になる→また褒められる→調子に乗る→学習の面白さに目覚める→自主的に学習するようになる→またまた褒められる→更にやる気になる→始めに戻る。の好循環の繰り返し。その結果、家族全員が楽しくなれる。受験期間を有意義な期間として共有できるようになる。

　これでいいのではないでしょうか？そこに無理やり「暗さ」「深刻さ」「怒り」を持ち込む必要があるでしょうか？

　日本は世界有数の豊かな国ですが、「無用の生真面目さ」が生き方を窮屈にしているように思います。しかも自分からすすんでそこに追い込んでしまうところがありますね。稀有な国民性だと思います（笑）。

　次回に続きます。