「受験生の親」を経験しました。⑨
2013年4月12日
※ GWが近づいてきました。皆さんの中に「この科目のこの分野がいつもできないんだな、これさえできればうまく軌道に乗れるのにな」というお悩みを抱えている方はいませんか?でしたら、スッキリさせてしまいましょう。GW期間中は毎年恒例の「外部生向けのスポット授業」を行います。是非このチャンスを活かしてください。(先着順・若干名募集)
この項も9回を迎えました。本日で終了です。
さて先日、受験も終え中学生となったわが子の部屋の掃除しました。中学生になると教材その他も大量に増え、必然的に小学校時代の教材・不要品を整理処分することが迫られるからです。手狭な家の哀しさですね。(笑)
部屋の奥に埋もれ「放置された」懐かしい教材を発見するたびに「ああ、この単元は夏休みに必死になって教えたな」とか「この箇所だけはどうしても理解できないままで受験日を迎えてしまったな」などと感慨・反省に浸りつつ、紐で括られた教材の束を山積みしていきました。
そのとき、埋もれた多くの教材の中から一冊の「日記帳」を発見ました。これは去年の2月から受験日までの1年間、一日も欠かすことなく書き綴ったものです。それは、小学校からの帰宅後「~時から~時までは算数の・・算を仕上げてください」「昨日は~ができていなかったので復習しておいてください」という家庭学習の内容から、「おやつは冷蔵庫に入っているので食べてください」という日常の話に至るまで書かれたものであり、当時はこんなにも事細かく指示していたのだなと、改めて認識してしまいました。
「毎日欠かさず日記を」というのは飽きっぽい私には至難の業と思えましたが、その不安を感じることなく日々淡々と書き綴れたのは、私の中に「わが子の受験は必ず成功させるんだ」という強い決意があったからかもしれません。
受験期間中はお子さんも親御さんも何かとストレスを感じることが多いかと思います。ですが、ストレスを感じるのは何かを成し遂げようと必死に喘いでいるからこそで、ノホホンと生きていればそれこそストレスは感じないでしょうが、反面メリハリのない空虚な日々を過ごしていることと同義となり、そこからは何も得られませんし、充実感に満たされることもないだろうと思います。
受験期間は親子ともに成長できる「受験の神様が与えてくれたチャンス」だとお考えください。「葛藤」「喜び」「悲哀」などいろいろなことが体験でき、その中で親御さんはお子さんの知らなかった一面を、お子さんは親御さんの気苦労・愛情を知ることになるでしょう。受験勉強はもちろん「志望校に合格するため」のものであり、それが大前提ではありますが、親子の絆がより強くなるこの過程こそが本当の宝なのです。「ストレスをも楽しむ、もしくは楽しめる期間」ということでしょうか?これは、御一人御一人の受け留め方次第なのですが・・。
今回私が「受験生の親」を体験して得られたのはそこだったのです。
そういう意味で「受験に携わる機会を与えてくれたこと」に感謝したいと思います。
※ 次回からは新しいお話をさせていただきます。