一文一文の克服④ 「主語・述語を明らかに」
2010年3月31日
「一文一文の克服」最終回です。今回は一文の中に含まれる「主語・述語」についての説明です。
主語・述語は語句の知識問題でも独立した形で出題されることがあります(「この一文の中にある主語・述語はどの部分ですか?」のような問題)。
このときは必ず述語から見つけてください。述語は文を文節に切ったとき、最後(文末)の一文節であることがほとんどで見つけやすいからです(ただし、倒置法を用いた文は例外です)。
まず、主語の形ですが、次の六種類を覚えておけば十分でしょう。
例 「私は」「私が」「私も」「わたしこそ」「わたしだけ」「私だって」
つまり、名詞に「は・が・も・こそ・だけ・だって」が付随しているもの。
次に述語をやっている主が「主語」だと考えてください。
例 昨日は 庭に 赤い 花が 咲いた。
上記は五文節に分かれていますね。最後の一文節は「咲いた」ですので、これが「述語」になります。では、主語は何でしょう?「昨日は」は確かに「~は」は主語の形にはなっていますが、「咲く」ということを行った主ではありません。そうです。咲くという動作を行っている主は「花」です。ですから主語は「花が」になります(「~が」という主語の形になっていますよね)。
一文を読むときも「この文に含まれているの主語・述語はどれなのか?」を気にしながら読んでいきましょう。
以上①~④の「一文一文の克服」を総合的に用いて読み進める工夫をしてください。