「受験生の親」を経験しました。⑤
2013年3月26日
※ 春期講習は満席となりました。(現在はキャンセル待ちの状況です)
さて、前回は「お子さんをやる気にさせる言葉遣いとは?」で終了しました。今回はその続きです。
「親しき仲にも礼儀あり」という言葉があります。親子間のように、お互い遠慮なく言い合える関係というのは、それだけ親しいということの表れでしょうが、それは時として相手の立場を配慮しない言動につながり、その人の心を傷つけてしまうことにもなりかねません。 ですので、「無条件に強い立場にいる側」は「下の立場に置かれた側」との接し方に細心の注意を払わなくてはいけません。
「押しつけ」「上から目線」「偉そうな言動」、これは子どもが拒否する大人の姿勢であり特性です。子どもは嫌悪する人の言うことは素直に受け入れません。そうならないように親・講師はその立場からの脱却を図ることが肝要です。
もし私が「講師の資質として不可欠な要素とは?」と質問されたなら、真っ先に挙げたいのは「共感能力」です。つまり生徒の立場・心理状態を的確に慮れる能力です。これは訓練で簡単に身につけられるものではなく、その人の先天的な感受性に頼る部分の多い能力です、が、「アンテナ」をこまめに張ることを少し意識するだけでも子どもの目線に近づくことができ、少しずつ信頼を得られるようになるでしょう。
「共感能力」は先ず「言葉遣いを改める」ことから始まります。私が「受験生の親」としてわが子に接したときもそうでしたが、基本的には(授業中は)「~さん」「~君」(あだ名・呼び捨ては禁止)、語尾も「~です」「~ます」などの丁寧語で締める。決して命令形で終わらせないこと。つまり「一人の人間としての人格を認めるのだ」ということを相手に理解させるような言葉遣いに徹すること。これにより双方の信頼をより確かなものにし、ベクトルにブレが生じないようにする。これが一つ目。
二つ目は・・・
これは次回とさせていただきます。