一文一文の克服③ 「指示語は明らかに」
2010年3月28日
「一文一文の克服」第三回です。今回は文中に出てくる指示語の処理の仕方についてお話します。
指示語が前に書かれた内容を指していることは明らかですが、意外とその辺りをスルーして読んでしまう生徒が多いのです。ここをおざなりにして読み進めると途中で文と文とのつながりがわからなくなってしまい、混乱が生じてしまいます。ですから、面倒くさがらず、その指示語が何を指しているのかを必ず明確にする習慣をつけてください。できればその指している内容に線や矢印を付けると文章が立体化され、より読みやすくなります。
※ 指示語のテクニック
指示語だからといって前ばかり見ても、どの部分を指しているかがあいまいではいけません。指示語の問題を解くときは必ずその後の内容をヒントにし、何を指しているのかを絞り込んでいきましょう。
例 たこ焼き・お好み焼き・アイスクリーム。これらは熱々で食べるとおいしいね。
単純に前だけ見ますと「これら」が指しているものは「たこ焼き・お好み焼き・アイスクリーム」となりますが、指示語の後の内容を見ると「熱々で食べるとおいしい」とありますから、熱々で食べることが不可能なアイスクリームが指示語の対象外となります。