一文一文の克服① 「わからない言葉を減らす」
2010年3月26日
前回も申し上げましたが、「一文一文の理解の積み重ね」こそが読解において最も大切な要素です。逆に言えばそれができないことに国語の成績が低迷する原因があると思いますので、早急に理解を妨げるものをあぶり出し克服しなくてはなりません。
妨げの一つとして考えられるのが、「一文の中にわからない言葉が一つないし、複数ある場合」。要領がいい生徒はその前後の内容から言葉の意味を類推し、何とかやり過ごしてしまいますが、少し神経の細かい生徒は意味がわからない言葉に出会うとそこで立ち止まってしまい、「この言葉の意味がわからないと先に行けない」という強迫観念に陥り、自信をもって読み進められなくなってしまいます。
本番でこのような事態にならないためにも今のうちにわからない言葉を小まめに辞書で意味調べる習慣を身につけてください。面倒くさくても慣れれば一分もかかりません。そして、その一分の労力で一生記憶に残る知識を得られます。
「辞書で調べてもそれが試験にでるとは限らない」などと渋る人は合格を勝ち取る資格はありません。成功者は皆、他人が知らないところで地道な努力を重ねているのです。「あの人は僕と違って漢字をよく知っている、語句の知識量も半端ではない、うらやましい。」と嘆いてもそれは能力の差ではないのです。あなたより努力の量がほんの少し多かっただけ、モチベーションがほんの少し高かっただけ、そして意欲を継続しようという気持ちがほんの少し長かっただけの差なのです。
この差が入試の結果を決定します。そういう意味で入試とはとてもシンプルなものなのです。