学習を習慣化させるには。③
2011年12月13日
※2月1日の入試まで残り50日です。1日1日の過ごし方で合否が決まります。短期勝負ですので、特に苦手科目での穴を埋めることに重点を置きましょう。
※冬期講習は定員に達しましたので、募集は終了いたします。
※来期入塾の問い合わせが増えていますが、当塾では我が子に教えるが如く誠意を込めて一人ひとりの生徒さんを指導しております。が、受ける側の気持ちが生半可ですと指導効果が半減してしまいます。ですので、指導効果を高めるには生徒さんにも(親御さんも含め)真剣に取り組んでいただく姿勢が不可欠となります。当塾では心の底から「成績を伸ばしたい」「志望校に合格したい」と願う生徒さんのみを受け入れ、その実現に向け全力を尽くしたいと考えておりますので、その主旨をご理解いただいたうえでお問い合わせくださいませ。
※来期は授業料が改定されます(経費削減などが主な理由)。詳細につきましてはお問い合わせください。
※今年のブログは今回で終了いたします(講習・受験生の指導などで多忙になるため)。また、新年より再開いたしますのでよろしくお願いいたします。
さて、前回の続きです。
恐竜への興味から、その他生物への興味へと広がっていく、この派生効果こそが今後の学習の基礎・習慣化を築くうえで重要だというお話をいたしました。その派生の過程でお子さんはさまざまな疑問を持つようになります。「あれ、どうして恐竜は滅んだのだろう?」「恐竜とアリは何が違うんだろう?」など。
気になりだすとお子さんは止まりません。「ねーどうして?どうして?」とお母さんを質問攻めするでしょう。そのとき親御さんは、スルーすることなく、また、「自分で調べなさい」などと突き放すのでもなく、一緒になって考えてあげる、調べてあげることが大事になってくるのです。すると、お子さんは「親が自分に対しきちんと向き合ってくれている」という安心感、「お母さんも興味を持ってくれているんだ」という一体感を得ることができます。こうして親子の信頼関係を密にするという習慣が、ひいては学習習慣を根付かせることにつながっていくのです。
大成したプロスポーツの選手も幼少期はこのように「親子一卵性双生児」とも思える関係を築いています。学習においても同様ですね。例えば御三家レベルに入るお子さんは例外なく良い意味での「親子ベッタリ」タイプが多いです。
「わからないことは調べる」という習慣がつくことは、すなわち「疑問に思ったことはスルーできない性格」を形成することにもつながります。これが大事なんですね。算数でもそうですが、「公式主義者」とおぼしき生徒がいます。公式にあてはめて解くような問題は得意ですが、そこから外れる問題は「初見の問題=自分にはお手上げ問題」と見做し、いとも簡単にあきらめてしまいます、が、これでは成績が伸びません。当塾では「科目を問わず、公式で物事を考えるのではなく、理屈で考えろ」と指導しています。例えば「なぜ三角形の面積は(底辺×高さ÷2)で求められるのか?」という公式そのものへの疑問を理屈・道理で考えさせます。つまり、表面的な公式への理解ではなく、根本原理から掘り下げて理解する習慣をつけさせる。これが大事ですし、実際、本当に算数の出来る生徒さんは「付け焼刃的理解」ではなく、「根本原理に基づいた理解」をしているのです。
その根本原理の理解に必要なのが先程述べた、幼少期から身についた「疑問に思ったことを見逃せない性格」だということです。
幼少期の学習習慣が上記の性格を形成する。その性格が受験学習で効果を上げるだけでなく、大人になってからも自分で物事を考え判断できる力を身につけさせることにつながるということです。
昨今の自分で物事を判断せず、人任せ・成り行き任せにしている大人が増えているとういうのも、どこかで自分考える習慣を疎かにしてきた結果かと思います。
未来あるお子さんは、それを反面教師にしていただきたいと思います。
※ 今回で今年のブログは終了です。1年間お付き合いいただきありがとうございました。