四月になりますと、さまざま塾が主催する模擬試験を受ける機会が増えてきます。自分の力量を客観的に判断するためにも、また、場慣れという意味でも複数受験すること自体は結構なことですが、テストはその受け方・結果の受け止め方次第で薬にも毒にもなります。
薬になる受け方
テストは学習の到達度をはかるのが本来の目的です。例えば80点とれた場合は20点が未達成なので、受験者はその部分を見直し反省し、次に受けるときは同じミスをしなければよいのです。その積み重ねを心がけましょう。現時点では偏差値・総合順位などで一喜一憂することはありません。親御さんもその点に十分注意し、お子様に接してください。
毒となる受け方
テストの結果が悪いと「もう見るのもいや」とばかりに放置したままにしておく人がいますが、これでは今後も同じミスを繰り返すこととなり、何の意味もありません。また、テストを受け過ぎるとマンネリゆえの緊張感の欠如と、結果に対する意欲の喪失を生むことになります。結果に対する親御さんの過敏な反応も百害あって一利なし。「叱られれば奮起する」というのは迷信です。もし、叱るポイントがあるとすれば上記の未達成部分をお子様自らが率先して学習しないときです。叱咤すべきタイミングと、叱咤すべきではない状況を的確に判断することが受験生を持つ親御さんの務めと心得ていただければと思います。
※ なかなかテストを見直す時間がとれない方は当塾にご相談ください。授業内でテストの解説授業を行います。