やる気にさせるには。④
2011年9月20日
※今月23日(金祝)実施の「1日だけの国語の授業」は満席となりました。次回は10月10日(月祝)に行う予定です。参加ご希望の方はお気軽にお問い合わせください。
※「国語さえ何とかなれば志望校の合格ラインに届くのに」と思っているあなた。国語は短期間で成績が上がる教科だということはあまり知られていません。悩んでいる時間がもったいないです。コツをご伝授いたします。ご希望の方は上記と併せてお問い合わせください。
さて、前回は「子供のやる気に頼らず、もう少し高い次元から彼らの学習意欲を高める方法はないか?」というところで話が終わりました。今回はその続きです。
巷の本屋に行けば「やる気にさせるために褒めて伸ばす」といった類の本を目にすることがあります。頑張ったから褒めるのではなく、頑張らせるために褒めるということでしょうか?なんだか作為的ですね。心から発せられたわけではない賞賛はたちまち子供に見抜かれてしまいます。「あー、僕に勉強させたいから褒めているんだな」と。
当塾では「客観的に見て褒めるに値する生徒」しか褒めません。ですが、それによってやる気になってくれるかどうかは個人的なことですので重要度はあまり高くありません。純粋に褒めたいから褒めただけに過ぎません。褒めたあとの見返りなんて期待していません。逆に誰にでもできてしまうようなことに対してまで大げさに「よくできたねー」と褒めても子供は喜びません。子供は大人が考えるほど単純ではありません。心の底から褒め、叱らないと子供は共感してくれませんし、感動を与えることも気持ちを共有することもできないのです。
閑話休題。「高い次元とは?」に話を戻します。
前回は「できる生徒」の共通点として「親があまり厳しくない」「学習自体好きでも嫌いでもない」を挙げました。他にも注目すべき点がありました。それは「親御さんの学歴・社会的地位」です。名前を聞けば誰でも知っているような大学を卒業されている・有名企業に勤務されている・(医者・弁護士など)資格が必要な職業に就いていらっしゃる・自ら会社を営んでいらっしゃるなど。簡単に言えば「できる生徒」の親御さん自身が優秀であることが多いということです。
これは不思議と共通しています。
私は当初「結局遺伝なのかな?」と思っていました。「とんびが鷹を産む」ことは稀で、お約束通り「鷹が鷹を産む」ということなんだなと感じていました。
が、実は違っていたのですね(笑)。いくら親御さんが優秀でも「高い次元」に無頓着である場合、お子さんは(いくら素質はあっても)伸び悩んでしまうことがあるからです。
確かに「遺伝」という要素も否定できるものではありませんが、「それなりに優秀な親御さん」がいる家庭では前述の「高い次元」を自然に醸し出すことが可能なのです。そして、そのことが「できる子」を生み出すうえで遺伝以上に重要になってくるのです。
「遺伝でもなく、親が厳しいわけでもなく、また、勉強好きというわけでもないのにどうしてそんなに出来るの?この生徒は」という疑問も、この「高い次元」の説明をお聞きいただければ納得されると思います。すべてはここに絡んできます。
ですが、本日のお話はここまで。
次回に続きます。