中学受験は個別指導で成績伸び率の差が出る!!

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国語対策法を伝授

たまには自分の頭で考えてみようか?

2024年4月25日

 こういう仕事をしていながら言うのも何ですが、教わる一方の学習から生徒さんは脱却すべきではないかと思います。

 「自分で考える」「自分で調べる」「自分で工夫する」を放棄し、「わからないから助けてよー ドラえもん」と、のび太の如く何でもかんでも人頼りにして、自分の歩むべき人生を自分で切り開いていけるのだろうか?そこに疑問を持つからです。

 もちろん「合格するためのノウハウ」を伝授するのが私の仕事であり、それを吸収することがお子さんの望みであるなら、そのご依頼を否定することはないのですが、自分としてはやるべきことはやった、トライアンドエラーも重ねてきた、しかし何も進化しない、そういう切羽詰まった状況に陥ってしまったなら大いに私を頼っていただければ良いのですが、自分で何も考えず何も工夫せず手放し状態で「助けテー」と言われてもそれは違うのではないか、と思うのです。先日も「先生、ナナホシテントウって何なの?」と質問されましたが、自分で調べれば済む話のことでも平気で質問してくる。このようなことをさせると「こんなんでこの子は自分で生きる力が身につくのかな」と大げさに心配してしまったりするのです。なんのためにスマホやパソコンがあるの?と突っ込みたくもなります。

 「質問すればハイハイ答えてくれると思うのか?馬鹿め」これは某漫画のセリフですが、世を渡るのはそんなに甘くはありません。大事なことを他者に漏らすと今度は自分が不利な立場になるかもしれないからです。そういう腹の探り合いをしながら生きて行かなければならないことが人生では大いにあるのですが、そういう世界とは無縁に近い子どもの質問には大人は喜んで答えてくれますが、そのような甘ちゃん思考は大人になってからは通用しなくなります。やはり年少時から「自分の人生は自分で・・」の精神を持っておくべきなのです。

 最近「授業はいらない」を謳った塾が注目されています。(これまたこういう仕事をしている私が言うのも何ですが)私も共感するところはありますね。なぜなら私も学校以外の授業を受けた経験がない、つまり通塾経験がないからです。高校受験、大学受験も全て独学で何とかしてきました。

 明確な目標が決まっていれば自分が能動的に動けば良いだけの話なのです。通塾を拒んだのは「めんどくさい」「学校が終わった後にわざわざ出かけたくない」「授業聞いている時間が無駄(どうせ寝てしまう)」「その時間は自分のペースで学習したい」という気持ちがあったからです。

 その代わり自分で考え、自分で調べ、自分で工夫することは徹底しました。なぜそこまでやる? それは成功したいから、自力で勝利をもぎ取りたいからですね。まー 野心家の思考そのものです。その意欲が充実していれば人は自力で何でもできてしまうのです。今回「GW特別講習」で扱う「選択問題の解き方」も永田が数千種の文章題を扱ってきた中で見つけた法則なのです。誰かに教わったわけではありませんが「自分で考え自分で調べ自分で工夫」していく中で発見したもので、このようなことを習慣化すれば、自ずこの類の法則は発見できるのです。

 勉強に限らず生きるということ自体能動的なもの、だれかに影響されたり支配されたりして決定することではないのです。だから「たまには自分の頭で考えてみる」は、自分の人生をより良く生きるために欠かせない行為なのです。

 
 

 

勝ちパターンを体得する。

2024年4月24日

 さて、中学入試で成功した生徒さんの共通点は何でしょう?「努力家?」「頑張り屋さん?」

 答えは「入試で合格最低点以上を取れた子」です。当たり前と言ったら当たり前の話なのですが、その「合格最低ライン超える点数を取る」という「明確にすべき目標」を曖昧にしたまま、ただ努力する、ただ頑張るだけでは意味がないのです。模試でもそういう目標を不明確にしたまま受ける子と、「今日は全ての科目で7割取るぞ、絶対に」と目標を決めて受ける子とでは結果も多少違ってくるのです。

 「多少」と言うのは、目標は決まっていても具体策が曖昧だとその程度だ、と言う意味です。受験生は具体策まで明確にしてトライすべきなのです。要するに「自分の勝ちパターンを探るす」ことだ大事なのです。

 野球でもサッカーでも「失点は最少、得点は相手を上回る」という条件で勝てます。1対0だろうが、9対8だろうがその条件を満たせば勝てるのです。これが勝負事の根本原理ですので、競争の働く入試も例外ではありません。具体策を申し上げますと

 まず「失点を最少」に。この場合の失点とは「正答率50%」以上の問題。「あ、解けるかもしれない」「塾で教わったことがある」「この漢字と語句、みんなできるだろうな」とあなたが感じるような問題は、他の受験生も確実に得点してきますから正答率は50%を超えてきます。ここで言う「みんなが取れるであろう問題」を平気で落とすようなら終わりなのです。「みんなができそうな問題を自分も確実に取る」言い換えればそこで失点しないことが合格の鉄則です。国語に関していえば漢字・語句ですね。できない生徒さんは「たかが1点問題じゃないか」と舐めてかかります。しかしこの1点差で勝負が決まることは多いのです。電車は1円でも不足していたら乗れませよね。こういう世の中の仕組みをシビアに感じるのであれば日頃より「漢字・語句の練習」は欠かさずやるはずです。あとは無駄な失点を防ぐため誤字・脱字などはやらないはずです。字を丁寧に仕上げられる生徒は几帳面というより確実に点を取ることに貪欲だからです、一方で字の汚い生徒は性格が雑、と言うより「今回も落としていいや」「雑な字でも採点者は読み取ってくれるだろう」みたいに受かることへの執着心のなさ・甘えがあるからなのです。「字は体を表す」はまさに言い得て妙な言葉なのです。

 そして「得点は相手を上回る」。これは「少し難しいな、できない子も多いだろうな」と感じるような問題。これは正答率30%〜49%問題でしょうか。「これは見たこともない、どんなに時間をかけても無理だな」と感覚的に思う問題は他の生徒さんもできません。こういう正答率10%以下と思しき問題は無理してチャレンジする必要はないのです。こういうのを「捨て問」と言いますが、そこに時間をかけるくらいなら「正答率30%〜49%」の問題にチャレンジしたほうがいいのです。それを実現させるためには、「やや難しい」と感じる四谷の練習問題の(1)問題を確実に取る練習をするのがいいと思います(特に算数)。

 まとめますと

 1正答率50%を超えるだろうと感じられる問題で満点を
 2正答率30以上〜49%以下くらいだと思える問題で半分程度を
 3正答率10%未満と思える超難問はスルーを(その時間は2に費やす)
 4正答率10%以上〜30%未満は時間的余裕があればチャレンジ

 これでだいたい65%超え(入試で言うところの合格最低ライン付近)は達成できるのです。

 ※ 永田の算数の授業では「F字作戦」教えています。これは算数で確実に6〜7割取る方法です。詳細をお知りになりたい方はお問い合わせください。

 入試で満点を取る必要はないのです。「1点差で合格した」むしろそのほうが「クールに受かった」みたいでかっこいい感じもします(笑)。

特記 GW特別講座につきまして。

2024年4月23日

 先日募集いたしました「GW特別講座」は満席となりました。ご了承ください。

 先着順でしたので、漏れてしまわれた方は申し訳ございません。次の機会までお待ちいただきますようお願いいたします。

特記 GW期間中に「選択問題」を克服しませんか?

2024年4月20日

 国語で点が取れない生徒の勘違いの一つに「いつも記述問題で空欄を作ってしまうからだ」というのがあります。親御さんもそう思っている方が多いのではないでしょうか?

 もちろん記述問題で簡単に空欄を作ってしまう行為は一点差を争う入試において致命的です。記述問題が苦手な生徒さんはそれを克服すべく努力しなければなりません。しかし記述問題のできない生徒さんは目立たないところで実は「選択問題」の方もポロポロ落としているのです。この「選択問題をポロポロ落ととす」方が国語では厄介なのです。

 なせなら記述問題は「文章作成能力」このテクニックで何とか部分点がもらえることが多いのに対し、選択問題は「文章読解力」そのものがないと選べないからです。だからその生徒さんの本当の国語力を知りたければ、記述問題得点力ではなく、選択問題得点力で判断すべきなのです。

 当時小学生だったうちの子は記述オンリーの学校を志望しており、私は6年半ばから特訓し何とか第一志望校に受からせましたが、記述問題は6年から取り組んでも意外と間に合うものです。むしろ思考に論理性が付随し「大人の脳」になりつつある6年生からスタートした方が定着効率が良いのです。

 しかし選択問題だけは早めに克服するに越したことはないのです。私は自分の子に対しても6年までには選択問題で外すことがないよう、そこは徹底指導したことを覚えています。

 そのかつての指導体験も踏まえ、GW期間中に外部の方限定で「GW特別講座(選択問題特訓講座)」を実施したいと思います。

 この「選択問題の得点法」、合計「七つ」あるのですが、申し訳ございませんブログ内ではお教えできません。しかしこの「七つ」を確実に使いこなせば選択問題で間違えることはほぼなくなります。(素直にインプットし素直にアウトプットする、そして自己流は放棄するという条件付きで)

 今回の募集ですが、私は現在ほとんどFIRE中の身で「暇時間を作ること」を重視した生活を目指していますので、2〜3人で満席とさせていただきます(外部の方限定)。

 本音を言えば別にやりたくはないのですが(笑)、それでも開催するのは「たかだか国語」程度のことができない方があまりに多すぎてその状況に私が耐えられないから、そして「国語は簡単だ」ということを少しでも多くの方に知っていただきたいからです。「できない状況を放置したままにしている人を見るとイライラしてしまう」これは職業病ですね(笑)。この職業病が私をそうさせてしまうんですね。この病があるから、悲しいかな完全リタイアができないのだと思います。


 

特記 選挙に行きましょう。

2024年4月17日

 来たる4月28日は当塾の拠点であります東京15区(江東区)で衆院補欠選挙が行われます。当日もしくは期日前に有権者は一票を投じましょう。

「有権者」の「有権」とはこの場合「選挙権が有るということ」です。これは憲法で保障された参政権の一種ですね。
国の行く末を国民が決められる、という点で「権利」ですが、一方で、国民である以上そこに住まう当事者たる国民がそれを決めなければならない、という点で「義務」だという考え方もありますが、どちらにせよ参加し行使すべきだと考えています。そしてその権利なり義務なりの行使を放棄した人間は「政治や政治がもたらした現象について何か物申す資格」が消滅しまうことを肝に銘じるべきだと考えています。

 さて、選挙当日は「うちの子は公民について何も知らない」と嘆く前に親が範を示し、一緒に選挙に連れて行ってあげてください。そこで仕組みを教えるのです。

 「子どもにそんなことさせなくてもいい」「子どもは遊んでいるか家で勉強していればいい」ではなく、親だからこそできることを実践してみてください。こういうのを「社会勉強」と言います。

 「子どもの社会の成績は家庭環境次第」と言われます。地理・歴史・公民どれもこれも家庭内でできることだからです。前述の「選挙に連れて行く」もそうですが、「旅行(遊園地・テーマパークは除外)に連れて行く」「美術館・博物館に連れて行く」他に「家では大河ドラマを見る」などなど。このような経験が豊富な家庭のお子さんは自ずと社会が得意になります。こういうことを親が意識的にやらないと「社会は暗記ばかりの無味乾燥な科目」とお子さんは勘違いしてしまうのですね。社会に限らず勉強を面白くさせるもつまらなくさせるのもその根源は「家庭に有り」なのです。

飛ばし読みは厳禁。②

2024年4月16日

 続きです。

 前回も申し上げましたが「中学入試は戦い」です。極論を申せばサバイバルゲームに臨むような感覚で対峙していただきたい。。「中高6年間、付属なら10年間の人生がこの一瞬で決まる」ならリアルに「人生をかけた勝負」と言えなくもないのです。「もしあのときあの学校に受かっていたら(落ちていたら)」とパラレルワールドを想像してみたらわかると思いますが、「入試の結果で人生がだいぶ変わってしまう」のが本当のところです。だから、自分の人生を自分で思い通り構築していくために、その前哨戦とも言うべき中学受験には真剣に臨んでいただきたいのです。

 なぜこのように大仰しい話を最初にしたかと申し上げれば(国語に関して言いますと)「漢字ひとつ丁寧に仕上げられない子」「平気で記述の空欄を作ってしまう子」「選択問題で適当に選ぶ子」が多く、とてもではありませんが「命がけで入試に向き合っている」とは言えないケースが目立つからです。あえて失点してしまうようなこと、落ちる可能性が高まるようなことを平気でやる、そしてそれを改善しようと努力もしないで、現状維持のままでもなぜか自分は入試に受かると思っている、そのように「根拠なき楽観」をしてしまうことへの理解に苦しむからです。

 タイトルにある「飛ばし読み」は人間の弱さが出てしまう行為です。「めんどくさい」「疲れた」「理解できない文だから諦める」「どうせ今回もダメだから捨てる」こういう「弱い自分」がそのような行為をさせるのです。これでは戦さの種類に関係なく勝つことはできません。

 「飛ばし読み」を防ぐにはまず「国語で満点を取るんだ」という気概、「過去最高点をとるぞ」という決意、「自分はできるんだ」という自信、これを前もって準備し臨んでください。負けることを前提とした勝負で勝つことはないからです。

 そしてまずは「手を使う」こと。一文一文鉛筆を使い、なぞるようにして読み進める。鉛筆を動かすスピードを可能な限り速め、目はできるだけそのスピードについていくようにする。更に「心で音読する」こと。つまり「手も目も心も使い全身で読む」のです。スポーツをやる感覚と同じですね。目だけ使いぼーっと読んでいては理解力は高まりません。

 そして・・

 まだまだはあるのですが、このテーマにつきましてはこのくらいにさせていただきます。ですが、上記のことをやるだけである程度は改善されると思います。

 次回は新テーマです。

 

飛ばし読みは厳禁。

2024年4月15日

 国語は人間力勝負です。

 人間力とは性格が良いとか悪いとか、そういうことではなく、人間が生き延びるために不可欠な力のことを指します。「入試は生き残るための戦い」これを自覚し、なおかつその力を発揮できる生徒が入試では強いと言えます。体育会系のクラブに属している子は日々戦い慣れしていますから、入試本番で強いということはよくあります。

 その人間力は「体力」だったり「集中力」だったりします。戦うとき「体力」「集中力」がなかったら勝てませんね。生き残るために欠かせない力なのです。

 競争力が伴う「中学入試」も戦いそのものなのです。

 今回テーマにした「飛ばし読み厳禁」ですが、この「飛ばし読み」をする子は入試を「生き残りをかけた戦い」だという認識が薄いです。「その飛ばした部分が問題を解くキーセンテンスだったらどうしよう?」という警戒心や想像力が足りないのです。警戒心のない動物がたちまち淘汰されてしまうように、そのタイプの子は入試でも即脱落してしまします。戦う前から勝負は決まってしまうということなのです。

 次回もこの辺りのお話を続けて参ります。

音読の勧め。

2024年4月12日

  先日行われました四谷合判定テスト国語の当塾生の平均偏差値は52.2(最高63)でした。スタート時点でこの水準ならまずまずです。さて、4月上旬のここから来年2月まで皆さんどのくらい伸びていくか。今から楽しみです。

 そしてテスト終了後には、上記の生徒さんの更なる飛躍を期待し、再度全員に申し上げたことは「音読の勧め」です。これを徹底させるだけで国語の成績は高値安定します。

 再度、と申しますのはこの「音読の勧め」につきましては体験授業時に必ずお伝えしている内容だからです。その重要性を真に理解している生徒さんは活用します。理解が薄いと活用しません。この差が国語力の差に繋がりますので、今回改めて試験終了時に確認したのです。

 不思議だと思いませんか?
 音読は小学校低学年時には必ず宿題になっています。某塾のテキストには「音読しながら読み進めてください」と書いてあります。そのくらい「音読」は重要なのにそれを無視している子が多いことを。

 その音読の重要性、つまり「なぜ音読しなくてはいけないのか?」を学校も塾もきちんと説明していないからなのです。説明を受けていないから子どもは「ただただ声を張り上げるだけの音読」「テキストにそう記してあるのに無視して黙読オンリー」という間違った行為に出てしまうのです。(学校も塾も怠慢だから説明しないのではありません。「音読の重要性を子どもたちはみんな知っている」という前提に立っているからなのです。しかしほとんどの生徒さんがその重要性を理解していないという現実があります)

 当塾にはかつて国語の偏差値で65を下回ったことがない「伝説のF さん」が在籍していて(その後桜蔭→東大医)、その子が言うには「国語は音読すれば普通にわかるじゃん」「え?みんなやらないの?」後にも先にも音読の重要性、私と考え方が一致している生徒を初めて見ましたので、その時私は相当驚いたことを記憶しているのですが、もともと理系の生徒だったこのFさんはやはり物事を理屈で考えられる生徒さんだったからなのでしょう、「音読することの意味」をしっかり理解できていたのです。「だから国語の成績がいいのも納得」と私は改めてそう感じたものです。

 「正しい音読」についてのご説明はここではできませんが「どうしてアイスクールの生徒のほとんどが入試直前に国語の成績をピークに持っていけるのか?」「偏差値が40から60くらいまで上がってしまうのか?」が、この説明をお聞きいただければご納得いただけると思います。

 


 

国語力をつけるのに読書は有効なのか?③

2024年4月07日

 続きです。

 自己流の読み方をしても何の支障もない「趣味の読書」と、中学入試で対峙する「文章題の読解」は似て非なるもの、前者のやり方を後者に当てはめてもほとんど成果はありません。 高得点できたとしても、それはたまたま(物語文との)相性が良かっただけでそれを成果とは呼び難く、安定的な「得点の高値維持」には繋がりません。

 「趣味の読書」に興じているお子さんの書棚を見ると「漫画」「ライトノベル」がほとんどです。気分転換にはいいのです。しかし入試に出るのは軽いタッチのラノベではありません。受験生の思考力・ロジカルシンキングを測る文章ばかりなのです。物語文ではそれに似たものもたまに出題されますが、やはり中心は説明文、論説文、随筆文です。これらが読解できないと入試ではお手上げなのです。そもそも読書を趣味にしている子はこのような分野の本を購読したり、図書室で借りたりはしません。子どもが面白みのない分野に食指を動かすことはないからです。もし入試頻出分野を読書に取り入れてこなかったなら、その趣味は成績向上に何の貢献もしていないことになります。

 とは言え、永田は読みたくないのに無理して説明文・論説文を購入しなさい、借りなさい、とは言いません。これらの分野を「読書の時間」にするのがアイスクールの授業だ、という説明をしています。どういう意味なのご説明しますと、

 永田の授業は「文字ごとの理解を積み重ねて一文の解釈、一文ごとの理解を積み重ねて段落の解釈、段落ごとの理解を積み重ね文章全体の解釈」をしています。生徒さんと一緒に読みながら・・です。つまり授業時に「正しい読書法」をお教えしているのです。ものすごく時間をかけ読解を行いますが、その分ものすごく理解度が高まります。文章を完全に理解できたなら選択問題も5秒程度で正答を得ることができるようになります。そりゃそうです。そのような当たり前の理屈に基づいた読書・授業を行なっているからです。こういう授業のあり方は一人一人に向き合えない集団塾では無理です。故に(他教科はともかく)「集団塾で国語力を伸ばすのは難しい」と申し上げているのです。(集団塾がダメという意味ではなく時間的物理的に難しいという意味)

 正しい読書を個別指導の授業を通して行なっているのです。すると「文章の内容がよくわかった」「わかるととっつきにくいと思っていた説明文や論説文って意外と面白いんだね」と生徒さんに思っていただければ、もう勝ったも同然なのです。

 わざわざ「小難しい本」を購入したり借りたりしなくても、入試問題で扱う「珠玉の如く内容の質が高い文章」に数多く触れればいいのです。厳選されたそれらを「無料でたくさん読める」のが当塾の国語の授業の旨味。授業時に人生に大きな影響を与えるかもしれない中身の濃い文章に触れる機会を得られること自体に価値があるのです。

 今回のテーマの結論は「趣味で行う自己流の読書」では効果は出ないが、「正しい手法での読書」では効果が出る、ということになります。

 「質の高い読書法で質の高い文章を正しく読む、そして正しく理解する」。その機会を授業時に体験できるのがアイスクールの強みかな、と思っています。

 次回は新テーマです。

国語力をつけるのに読書は有効なのか?②

2024年4月06日

 続きです。

 私が「国語力強化のための読書」に懐疑的なのは前回お話しした通りですが、では、家庭で国語力アップのための学習は不要なのか?といえばそういうわけではありません。

 「漢字・語句」は空いた時間でひたすら進めてください。それから週テスト・模試の解き直しも有効です。しかし算数理科社会と違い、文章題の解き直しは国語のできない素人(失礼)は変な癖のついたまま自己流でやろうとしますので、いくら時間をかけても成果は出ず徒労に終わることが多いです。国語は「正しい接し方・解き方」をしないと一向に身につきません。ですから私は文章題を宿題に出すことがありません。変な解き方をされたら困るからです。国語の上達のコツは「講師と一緒に解く」「そこで「正しい解き方」を吸収する」「そして以降は吸収した通りに仕上げる」このルーティーンしかないのです。そういう意味で国語ほど個別指導によって効果が現れやすい科目はないのです(と言いますか、他の科目はともかく、集団一斉授業では国語力は身につかないのです)。

 さて、前述の「漢字・語句」ですが、これも10個覚えても11個目が入試で出てしまえば、そこにかけた時間は徒労に終わります。かと言ってやらないわけにはいきません。私は「薔薇」「檸檬」のような漢字を覚えるのではなく、「入試頻出漢字」を覚えればいいと思います。そしてそれを覚え切っても「11個目」が出るかもしれません。しかしそれはそれで仕方ないことです。自分のベストを尽くしても「漏れ」が出ることもありますので、その場合は潔く諦めましょう。

 オススメは「自分の受ける過去問に出てくる漢字・語句」「銀本に出てくる漢字・語句」「大手塾で配布された漢字・語句」です。だいたい入試で出題される漢字は決まっているものです。それを毎日いくつか「拾う→覚える」を繰り返すことが肝要です。1日も弛まずに・・です。

 そして文章題は前述のように「正しい解き方」が身につかない場合、たとえ今回は(たまたま)解けても次回は・・になりかねません。国語のできないこの特徴は成績が安定しないことです。良い時もあれば悪い時もある、これではダメで国語は常に「高値安定」でなければならないのです。そうしないと「他の科目(特に算数)でコケた場合のセフティーネット」にならないのです。

 アイスクールで国語に限らず授業を希望される方は「受講した科目で高値を定着させるための塾」とお考えいただければ幸いです。
 
 



 

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